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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

【KILLING ME SOFTLYリリース直前記念】東京女子流のアルバム特集

東京女子流 音楽

今週は月から金まで東京女子流のこと、書きます!

 

だって、6月4日に新しいアルバム『Killing Me Softly』が発売されるのですから!

めでたい\(^o^)/

 

 

今日は東京女子流の今までのアルバムを解説する感じで振り返ってみたいと思います。

 

 

ファーストアルバム『鼓動の秘密』 

鼓動の秘密 (ALBUM+DVD) (通常盤)

鼓動の秘密 (ALBUM+DVD) (通常盤)

 

2011年5月発売。アイドルに限らず、ファーストアルバムには名盤が多いと言われますが、例に漏れず『鼓動の秘密』もオリジナリティがある作品になっています。当時は小学生メンバーもいる中で、幼い歌声と大人っぽいサウンドのギャップに、今あらためて聞いても驚かされます。突き抜けた作品であることは間違いなくて、(個人的に過大評価ではと思いますが)『鼓動の秘密』が最高傑作と言う声を聞くこともあります。

和製R&Bの王道サウンド、J-POP歌謡的なメロディが光る楽曲が多いのも特徴です。『Attack Hyper Beat POP』『頑張って いつだって 信じてる』『ヒマワリと星屑』などはライブを盛り上げる機能を果たし、『ゆうやけハナビ』『きっと 忘れない、、、』に宿るセンチメンタルな感触はこのアルバムの白眉のひとつでしょう。

重ねて書きますが、今聞いても古さを感じさせない突出したものがある作品なのは間違いありません。そして、それすらも東京女子流「ここから始まる物語」の最初の小さな一歩に過ぎないということが最も驚くべきことだと感じます。

 

 

セカンドアルバム『Limited addiction』 

Limited addiction(DVD付A)

Limited addiction(DVD付A)

 

2012年3月発売。このアルバムに至る過程で、東京女子流は1つの発明をしたと思っています。それは、アルバムのタイトル曲であり7枚目のシングルである『Limited addiction』です。前作の延長線にありながら、より音楽的な強度を高め、そんな独自性を曲のテーマに絡めて成立させています。アイドル好きに限らない、いわゆる普通の音楽好きを振り向かせる力がある曲だったのではないでしょうか。『Limited addiction』がなければ現在のアイドルソングの興隆はなかったとすら僕には思えます。

そんな印象のままのアルバムで、サウンド面のエッジが際立つ8枚目のシングルでもある『Liar』や、バニラビーンズとのコラボ曲『眩暈』やバラード『追憶』などブラックミュージックの面白みがある楽曲が多数収録されています。

ファーストアルバムが持っていた王道R&B要素、J-POP歌謡的要素を引き継ぎながら、フロア仕様のサウンドやダンスミュージックの楽しさ要素を追加・強化している、非常に攻めた作品であることは今の基準でも変わりません。まさに、音楽業界に、鋭く、ど真ん中に放たれたまさに「渾身の一撃」なのです。

 

 

サードアルバム『約束』 

約束 (Type-A)  (ALBUM+Blu-ray Disc)

約束 (Type-A) (ALBUM+Blu-ray Disc)

 

2013年1月発売。アルバム発売の約1ヶ月前に、東京女子流日本武道館単独公演を開催しています。当時は最年少公演記録であり、 これ以降には女性アイドルが日本武道館を目指し、実現するドラマが生まれていきました。女性アイドルの歴史に東京女子流が名を刻み、流れを作った一例です。

サードアルバム『約束』の中には日本武道館公演で初披露だった楽曲も含まれています。このアルバムは武道館を視野に入れながら作られた作品となり、生バンドでの披露を想定し、武道館のような大きな会場でも映えるロック色が強い曲が目立つアルバムになっています。

ファーストアルバム、セカンドアルバムと並べて聞くと強く感じることですが、東京女子流の作品は足し算で作られています。シンプルに和製R&BとJ-POP歌謡的メロディーの気持ち良さを追求した『鼓動の秘密』。そこに、ダンスミュージック的な強度と楽しさを足し算した『Limited addiction』。サードアルバム『約束』ではそれらの要素はそのまま生かしながら、ロックサウンドで装飾するというチャレンジをしています。

それだけではなく、歌詞の物語性を引き継いでいる曲や、サウンド的に続編的な意味を与えられている曲など"過去作を聞いているとより楽しめる"要素があったりします。加えて、東京女子流のボーカル面での成長も著しく、音楽的な楽しみを増しています。このように、様々な要素がビッグバン的に増大していき、情報量が多い作品となりました。とらえ方によってはカオスに近いレベルと言えるでしょう。

背景には、繰り返しになりますが、日本武道館という高いハードルと多少の荒療治があったのだと思います。結果として、東京女子流のアルバムの中でも評価がわかれる一枚となりました。個人的には、大胆なチャレンジが強烈なオリジナリティを生んでいて、聞き込むごとに味が出る不思議な面白いアルバムだと思います。

アルバムの最後の曲『約束』では大胆にリスタートが歌われます。「色あせることのない約束」を重ねながら物語は続くのです。

 

 

そうして 『鼓動の秘密』『Limited addiction』『約束』と積み上げ広げられ重なった物語は『Killing Me Softly』へと引き継がれます。東京女子流のアルバムのアウトロとイントロの仕掛けはそういうことなのです。

 

果たして、これからどんな景色が待っているのか。

新しい出会いはどんな驚くべき感情を与えてくれるのか。

 

今はそれが楽しみで仕方がありません。

 

 

Killing Me Softly (CD+Blu-ray) (Type-A)

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