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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

アイドルのインターネット番組に求める2つ、もしくは1つのこと

 

 

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女子流♪|テレ朝動画

 

毎週木曜日夕方配信のテレ朝動画の番組『女子流♪(のーと)』が面白いです。番組がはじまった今年4月当初は、僕自身の東京女子流に対する熱がいまいち盛り上がっておらず、4thアルバム発売後に見始めたのですが、毎週とっても楽しくて、番組自体のファンになってしまいました。

番組の魅力そのものについて他の記事*1を見てもらえればと思いますし、今週分は神ライブだった野音スペシャルということで、絶対面白さに気付いてもらえるはずです。150円分の価値は余裕でありますよ。

そんなこんなで、今日はアイドルのインターネット番組について考えてみたいと思います。

 

アイドルのインターネット番組は面白くないのが基本?

Ustreamニコニコ生放送、ツイキャス、Showroomなどアイドルが簡単にインターネットでコンテンツを持てる時代になっています。テレビやラジオではなくマスに向けて情報発信ができ、多くが双方向性を持っていて、アイドルが自分を発信する場所が増えたことは喜ばしいことだと思います。でも、どうでしょう。大半が「内輪向け」の、知ってる人でなければ楽しめないものになっているのではないでしょうか。

そもそも何も知らない人が簡単に見られないという問題もあります。また、超低予算・自主制作であることがほとんどです。そうした中で、「誰が見ても面白い」ことを目指すことは、あまりに高すぎるハードルなのかもしれません。

「内輪向け」と「誰が見ても面白い」の間に、アイドルがそれぞれに目指すべきポイントがあって、それは大きく2つのベクトルに分けられるように思えます。それは「多くの人に見て欲しい」と「長く続いて欲しい」です。

 

「多くの人に見て欲しい」番組である場合

これは、演者であるアイドルの本心であることが多いように思います。インターネットという世界とつながっている中で番組を持つわけですから、「今まで私たちのことを知らなかった人にも見てもらいたい」気持ちを叶えることができるかもしれません。僕たちファンの視点でもそれは見逃せない可能性で「この番組を見て、知って、好きになって欲しい」と思いながら、ツイートしたりRTしたりブログ書いたりしています。

もしも、目的が「多くの人に見て欲しい」番組であるのならば、チャンネルを増やす努力が必要です。例えば、ゲストを充実させることで自分たちのファン以外にも見てもらう仕掛けは即効性があるでしょう。いわゆる“炎上商法”もこのベクトルで使われるべき手法だと思います。そうやって、番組に刺激をあたえるアイデアが、インターネット上でも誰かに知ってもらうきっかけになり、番組を見てもらうこと、アイドルのファンを増やすことにつながるのではないでしょうか。

 

「長く続いて欲しい」番組である場合

こちらは、アイドル以上にファンが求めているものなのかもしれません。ハードルが低いインターネット番組とはいえ、毎週アイドル(好きな女の子たち)に会える喜びは大きなものです。また、まともなアイドルであれば「この番組、早く終わって欲しい」とビジネス的観点では思っていない(はず)なので、多かれ少なかれ、自分たちの番組が、自分たちだけの時間が定期的に持てることは望ましいことであり、嬉しいことだと推測します。

もしも、「長く続いて欲しい」番組を目指すのであれば、アイドルとファンのモチベーションの維持が大切です。例えば、メールやコメントの質問と返答などコンテンツに持続性を持たせることや、シリーズ化した企画で視聴者に“興味の持続”を持たせることが求められるでしょう。アイドルとファンの両方がちゃんといて、気持ちがなければ、その番組は終わってしまいます。それを防ぐためには、みんなが気持ちを維持できるような環境と工夫が求められるのだと思います。

 

相反する2つを成立させること

「多くの人に見て欲しい」気持ちと「長く続いて欲しい」気持ちは、すごく似ていますが、まったく違うものを要求します。多くの人に見てもらうためには予定調和を壊すこと、すでに見ている人が好きだったことを超えたことをする必要があります。長く続かせるためには一定数の人たちの気持ちを守ること、お互いの関係性を閉じて育てていくことを忘れてはいけません。

反対の2つの気持ちを満たす方法は限られています。ひとつは圧倒的な人気者になることです。ファンも「これだけ大きくなったのだから仕方ない」と変化を受け入れることができますし、その世界が本質的には閉じていることを忘れさせてくれます。俗に言う“売れた”グループが歩んだのはこの道だと感じます。再現性に乏しい方法であり、すべてのアイドルが目指すべきものではないでしょう。なので、目指すべきはもう1つの方法しかありません。それは、その番組が面白くなることです。

 

アイドルは面白い!

僕がアイドルを好きな理由はいくつかありますが、大きな1つは「面白いから」です。音楽的にもライブを見てもこんなに、長く飽きさせてくれないものはありませんでした。その多くはチャレンジして生まれたものであり、チャレンジの向かう先こそが大切なのだと考えています。

突き詰めると、それは「面白さ」を求める気持ちであるべきです。「面白さ」を生もうとするサービス精神や、他の人にはできない「面白さ」を目指して頑張ること、自分たちだけが生み出せる新しいエンターテイメントに向かう気持ちが大きなチャレンジに向かう原動力の本質ではないでしょうか。

 

こうしてたどり着いたのはありきたりな結論でした。「面白いコンテンツだけが残る」というものです。お客さんがどんな人たちで、何を求めているとしても、番組を作る上では「面白いことをする」ことは普遍的に求められることです。そうでない番組はどんなに「多くの人に見られても」、「長く続いても」やがて淘汰されていくはずです。

何よりも、アイドルが情報の発信者であり、新しい価値観の創出者であるのなら、「面白いことをする」気持ちは決して忘れてはいけないものだと思います。それこそが、代替不可能な彼女たちのアイデンティティであり、ファンが共感し応援したくなる気持ちの本体なのです。

 

きっと、これから加速するアイドルのインターネットコンテンツの利用の中で、そうした本質を忘れないでいて欲しいと僕は思います。

 

 

 

*1:テレ朝動画・女子流♪(のーと)#9のこと - 細々と こっそりと ちまちまと