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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

Party Rockets ワンマンライブ ~スタートライン~(渋谷WWW)のこと

8月9日、約8ヶ月ぶりに渋谷WWWを訪れたとき、あの12月のことがフラッシュバックして、何とも言えない気持ちになりました。ちょっとしたトラウマのような感覚です。

そんな僕以上に、最初の渋谷WWWを見ているファンの人、そしてメンバー3人にとってはもっと強烈で濃厚な思いのある場所でしょう。

ここはParty Rockets(パティロケ)にとって特別な会場です。そして、『スタートライン』と名付けられたワンマンが特別なライブになる予感を抱いていたのは僕だけではないはずです。


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セットリスト(第1部)
1.初恋ロケット
2.日常ドリーマー
3.輝くあなたが好きだけど
(MC)
4.MIRAIE
5.ママには言えない
6.NO:ID
7.臨戦態勢が止まらない
(MC)
8.アゲハ今
9.KASABUTA
(VTR)
10.Let's Go!!
(MC)
11.オリオンの帯
12.Life goes on
(MC)
13.Shy Shy Love
14.REVOLUTION
15.ROCKIN' HORSE BALLERINA
16.弾丸ハイジャンプ
17.セツナソラ
(MC)
18.スタートライン
(En.)好きすぎて生きるのがツライよ
(En.)RAINBOW!
曲が始まる前に、お馴染みの出がらしに合わせてスクリーンに映像が映し出されました。菊地史夏ちゃん、藤田あかりちゃん、吉木悠佳ちゃん3人それぞれの映像と名前のシンプルなものですが、定期ライブとは違う演出に見ている方も力が入ります。

1曲目はデビューシングル『初恋ロケット』。前の渋谷WWWのはじまりもこの曲で、グループの数奇な運命を共にしてきた曲です。初めて『KASABUTA』の新衣装に身を包んで登場した3人は、黒とシルバーの衣装や高さのあるウェッジソールのシューズ、新曲のハードな方向性が合わさって、今までに見たことがないくらい大人っぽい印象でした。そこにはもちろん、3人のワンマンライブへの気合や思いを感じざるを得ません。

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最初のMCでは「緊張がすごい」と話しつつ、セカンドシングル『MIRAIE』からは、同じく緊張していた多くのファンの心を揺さぶり、Dorothy Little Happyの未音源化曲『臨戦態勢が止まらない』のときには、空調が切れたんじゃないかと思うくらい会場を熱くしていました。

初披露された5thシングル曲『アゲハ今』は、キャッチーなメロと激しい伴奏がぶつかりながら同居する「本当にパティロケらしい曲」でした。これから『KASABUTA』や『Let's Go!!』同様にライブで存在感を発揮する曲になるでしょう。元々、良い楽曲がそろっているパティロケですが、3人のために作られた曲たちが過去作を食う勢いで素晴らしいことは、新生パティロケの明るい未来への灯火そのものです。

過去を振り返るVTRはライブ初の試みでした。主に人数が多かった過去の頃の映像を交えつつ、インタビューで3人が率直な心境を話すという構成です。
1部と2部でだいぶ客席の雰囲気が違ったのですが、1部ではあまりに直球な内容を受け止めきれず僕も含めて思わず笑ってしまいました。(個人的には編集にそういう意図もあったように思います 笑)
今まで、メンバーが減ってきたことは暗黙の了解として扱われ、こんな風に“パティロケの歴史”として提示されることはありませんでした。“古傷をえぐる行為”と受け取ることもできることを、なぜワンマンライブに盛り込んだのか、見逃せない理由があるように感じました。

映像に連動した新曲『オリオンの帯』、オリジナル版よりずっとパーソナルな曲に感じさせてくれる『Life goes on』で少ししんみりした後は、切れ味あるダンスの『Shy Shy Love』、会場を熱くする『ROCKIN' HORSE BALLERINA』、『弾丸ハイジャンプ』、絶妙な余韻を残す『セツナソラ』がライブを盛り上げます。最近のパティロケは、セットリストの組み方が本当に素晴らしいですね。
その上で、ステージの広さを感じさせない新生パティロケのパフォーマンスから大きな成長を感じたのでした。

本編最後の曲『スタートライン』は、3rdシングルのカップリングとして節目を歌った曲です。それはやがて、大切な人の門出の曲となり、前回の渋谷WWWでは渡邉幸愛ちゃんへの餞(はなむけ)として歌われました。
改めて、このワンマンライブでは何を伝え、節目にしようとしたのでしょうか。


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物販の横では、過去の衣装の展示がありました。仙台からマネキンと一緒に車で来たそうです! 大変だったことでしょう!笑

 
セットリスト(第2部)
1.初恋ロケット
2.日常ドリーマー
3.ママには言えない
(MC)
4.好きすぎて生きるのがツライよ
5.Life goes on
6.輝くあなたが好きだけど
7.NO:ID
8.Shy Shy Love
(MC)
9.アゲハ今
10.REVOLUTION
(VTR)
11.オリオンの帯
12.Let's Go!!
(MC)
13.MIRAIE
14.絶対LOVE
15.KASABUTA
16.ROCKIN' HORSE BALLERINA
17.弾丸ハイジャンプ
(MC)
18.スタートライン
(En.)RAINBOW!
(En.)セツナソラ
(W.En.)弾丸ハイジャンプ

まず、1部と2部で結構セットリストが変わっていて驚きました。序盤の『好きすぎて生きるのがツライよ』からの5曲連続は熱く盛り上がり、『アゲハ今』と『REVOLUTION』が続く流れでは共通したテーマがあることが際立ちます。1部では聞けなかった『絶対LOVE』も鉄板の盛り上がりでした。

パティロケに限った話ではなく、こういう2部制のライブでは、だいたい1部より2部の方が盛り上がって、良いライブであることが多い印象があります。でも、この日のワンマンライブは1部・2部どちらも完成度が高く、別々の良さがあったと思います。それだけ、3人のパフォーマンスに安定感があったという証でしょう。


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藤田あかりちゃんは歌にダンスに、グループを支える存在になってきました。『輝くあなたが好きだけど』などのソロパート、『Shy Shy Love』などの激しいダンスで観客を魅了しています。パフォーマンス中の表情もどんどん良くなっていて、可愛い・カッコいいだけではない絶妙な歌の世界を表現する、ひとつ上のレベルに突入しつつあると感じました。


菊地史夏ちゃんはコロコロ変わる豊かな表情が魅力を増し続けています。『絶対LOVE』など、史夏ちゃんの花が咲いたような笑顔が、会場を沸かせる場面が何度もありました。歌では、独特な声をフックとして生かせるようになってきていて、『MIRAIE』のラップや『アゲハ今』のサビで、パティロケの歌にスパイスと深みを与える存在感を放っていました。


吉木悠佳ちゃんからは優しさと柔らかさを感じるようになりました。リーダーとして最年長としての責任感を持ちつつ、段々と2人に頼って心を開くことができるようになってきていることが感じられて、それがパフォーマンスでの余裕に繋がっていっています。また、『REVOLUTION』のDメロや、『セツナソラ』の最後などのエモーションは悠佳ちゃんだけが生み出せる歌の魅力です。代替不能な彼女の歌がパティロケの歌になり、いつか突き抜けた表現に届くことを想像してしまうパフォーマンスでした。


ワンマンライブのために書き下ろされた『オリオンの帯』は、6月の定期ライブ終盤の生誕祭でのわちゃわちゃ(グダグダ)した3人の姿を受けて作られた楽曲だと、MCの中で紹介されていました。微笑ましい話です。

そもそも『オリオンの帯』とは、オリオン座の中央にあるδ星(ミンタカ)、ε星(アルニラム)、ζ星(アルニタク)の3つ並んだ2等星のことだそうです。誰もが1度は見たことがある星たちは“三つ星”としても知られています。

“3つでひとつの代表格”として扱われてきた『オリオンの帯』は、ひとつひとつは2等星の輝きでも、連なり関わり合うことで、夜を照らし、どんな星よりも人々の目を引く、そんな星たちなのです。

それは確かに、支え合い寄り添う3人のイメージと重なります。1人1人の輝きを増しながら、3人でもっと大きな光になること。新生パティロケの姿そのものを表しています。


3人の個性が重なり、ひとつになっていることを最も意識させてくれたのが『スタートライン』でした。この曲のサビのユニゾンでは、新生パティロケの成長した“3人の歌声”を存分に聞くことができました。あかりちゃんが支え、史夏ちゃんが深みを出し、悠佳ちゃんが熱を加える3人の歌は儚く、切なく、エモく、心に直接ぶつかってくるような力強さがありました。それは、1等星がいたあの頃と違う、今だから歌える歌であり、輝きです。


初のVTRを使って、渋谷WWWで過去と向き合ったことは、今までを無かったことにする意図ではありません。7人、6人、5人、4人。どのタイミングにもそれぞれ違った魅力があったはずです。その時代を全肯定しながら、過去として受け止めて、前に進むことを表現したのだと僕は思います。

『スタートライン』には今までのパティロケとは違う色で、なおかつ1番の輝きを放つという決意が込められていて、だからこそ、3人の歌声はあんなにも胸を打つのです。


ダブルアンコールに呼ばれて出てきたとき、やっと3人の表情から緊張の色が消えていたように感じました。1部・2部あわせて40曲を歌いきり、新しいスタートを切った姿でもあります。

それぞれの個性、色を発揮した最後の曲『弾丸ハイジャンプ』はこの日1番の、また、僕が見てきたどのライブよりも弾けていたと思います。何回もジャンプしながら、長くてあっという間のライブが終わってしまうことが寂しく、同時にこれからパティロケが見せてくれる景色にワクワクする気持ちでいっぱいになったのでした。


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次のワンマンライブとして、11月15日の新宿BLAZEが発表されています。素直に、高すぎる壁だと思います。

そんな、大きな壁を越えられるかどうか以上に、壁に全力で挑むこと、それこそが「今」の輝きを生むはずです。そのときその瞬間の輝きこそが、“切なさ”と“刹那さ”を歌うアイドル・パティロケの魅力だと僕は思っています。

新宿BLAZEまで3ヶ月、きっと大変なことも多いと思いますが、新しく大きな挑戦をする3人を見守って、応援していきます!


新生パティロケまだ見たことない皆さんもぜひワンマンライブに来てください! 

楽しいですよ!!


11月15日(土)「Party Rocketsワンマンライブ」@新宿BLAZE


そんなこんなで、とても長くなりました!

また再来週には、新曲のことを色々書くつもりなので、またよろしくお願いします!!


最後まで読んで下さってありがとうございました∩^ω^∩


KASABUTA(Type-A)

KASABUTA(Type-A)