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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

ドルヲタのはじめてのROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014

はじめてROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014(RIJ)に行くために、8月10日の朝6時30分、東京駅近くを出発するツアーバスに乗り込みました。
会場である茨城県国営ひたち海浜公園まで約3時間、いかにもロックフェスなアウトドアな感じの楽しそうな人たちの中に混じる、野郎のドルヲタがひとり。女性のお客さんがとても多かったです。満杯ギューギューにしないで出発するツアーバスで助かりました。
バスは、隣の座席に気にせず荷物を置けるくらい余裕がありました。そこでは、つりビット(フィッシングをテーマにした中学生5人組ユニット)の山下達郎カバーをウォークマンで聞いたり、Party Rockets(仙台在住3人組中高生ガールズロックユニット)と撮ったチェキを眺めたりしながら過ごしていました。
 

RIJ最終日にあたるこの日は台風の影響が危ぶまれていました。バスに乗っている間も雨が降ったり止んだり強くなったり弱くなったり。
休憩のサービスエリアを出発するときには「会場付近が天候悪化で一時的に避難している」と乗務員さんのアナウンスがあり20分くらい待機となりました。会場の近くまで行ったときにも、駐車場に入れず待たされ、なかなか入場することができません。開場時間も少し遅くなったようでした。
 
そんな僕のRIJへのモチベーションは低い方だと思います。昨年末に行った(もちろんアイドル目当て)カウントダウンジャパンの印象があまり良くなく、大きな期待をしていなかったことが大きく、何が何でも見たいという強い思いはほとんどありませんでした。「なんとなく参加して疲れたら帰ろう」というくらいの気持ちです。
それゆえに、待たされることもなかなか入場できないこともほとんどストレスにはならず「この雨の中、外に出されるよりはマシ」とすら思っていた部分もありました。
待っている時間は、eストリート仙台Twincle☆moonの田中風華ちゃんのブログにコメントしたり、SUPER☆GiRLSの渡邉幸愛ちゃんにTwitterでリプライを送ったりと、大変有意義に時間を使っていました。
 そうこうしている間に、バスから出られることになりました。会場に向かいます。

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降ったり止んだりする雨で、僕もポンチョを着ていました。そのポンチョは数日後に行ったa-nationのアイドルステージを見るときにも大活躍してくれました。ポンチョ最高!
 
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天候上の緊急措置だと思いますが、「1日券2日券どちらのゲートからも入場できます」というアナウンスがあって、思ってた以上にすんなりと入場することができました。ゲートの数も多ければ、動員されているイベントスタッフも多い印象でした。
 
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最初は、入場ゲート近くのLAKE STAGEでパスピエを見ました。演奏の前には、ロッキンの編集長的な偉い人が「快適にすごせるフェスにしたい」と話していたのが印象的でした。その後は、前田敦子ちゃんを見て、BUZZ SPECIALで仮面女子、チキパ、リリスク、武藤彩未ちゃん、WING TENTで東京女子流とアイドルを追いかけて回りました。
 
僕はドルヲタですがAKBは門外漢です。それゆえ、あっちゃんを見るのは初めてでしたが、映画『もらとりあむタマ子』が大好きで、ステージの上にタマ子がいるような不思議な感覚でした。曲中で歌詞を飛ばしてしまったときに誰にともなく「サーセン」と軽〜く謝る感じがものすごくタマ子でした。バックバンドが豪華なことも話題です。あっちゃんという特殊な素材には、アベンジャーズ的に強力なバンドが必要で、シナジーが起こっていたと思います。
 
BUZZ SPECIALでは、やっぱりというか、リリスクが会場をうまく盛り上げていました。年齢も高く、ヒップホップを歌うグループ性は客層も含めてロックフェスと相性が良く、いつものパフォーマンスがそのまま通用していた印象です。小道具がフックになっている仮面女子や、有名曲のカバーを歌った彩未ちゃんもそれぞれの持ち味で爪痕を残していました。反対に、若いファンが多く独自のコール文化があるチキパは苦慮していると感じました。メンバーが盛り上げ方やパフォーマンスに工夫しようとしている意識も伝わりましたが、うまくいっているところ、もうちょっとだったところ両方あったと思います。
 
RIJやCDJにアイドル枠があるのが当たり前になりつつあります。ロックとアイドルソングの垣根やカルチャーギャップの問題とはまったく別のこととして、出演するアイドルにとってアウェイなイベントであることが見逃せない本質としてあります。いつもと違う場所で、初めて見る人も多い中でパフォーマンスすることになるのですから、アイドルイベントの対バンとは違う規模と濃度のアウェイ感のはずです。そこで生きてくるのは、初見に向けたフックであり、アウェイで戦う工夫と作戦であり、何よりも重ねた経験が効いてくると思うのです。
残念ながら見ることができませんでしたが、Negiccoやひめキュンも会場を大きく沸かせたそうです。彼女たちアウェイで戦い勝って負けた今までの経験や、そこで生まれた自信があったからこそ、知らない観客の心にも火を点けることができたのでしょう。
10月にはNYでのライブを控えているチキパが、RIJで学んだこと経験したことは大きなものだと思います。来年のフェスチキパが出演するときには、もっと成長した姿を見せてくれることでしょう。

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WING TENTの東京女子流tofubeatsとのコラボもすごく良かったですが、最後の2曲『Liar』と『ヒマワリと星屑』のリミックスが圧巻でした。リミックス曲を生歌で披露することには普通の音源にはない難しさがあると思います。その難しさを軽く飛び越えて、フルに生かし、シンプルな歌と踊りの力で、音楽の楽しさを観客に伝えることができていたと思います。今の東京女子流はすごいことになっていると改めて思わされたステージでした。


女子流で見たかったアイドルのステージは終わりました。余韻を感じながらご飯を食べて、きのこ帝国を聞いてビールを飲み、ユニコーン見ながら休憩して、TAKUMAのDJプレイに適当に体を揺らしたりしながらのんびり過ごします。その後の、爆弾ジョニーのライブはサービス精神があってアイドル好きのアンテナに引っ掛かる楽しさがありました。RHYMESTARはさすが『キング・オブ・ステージ』でライブの体感時間が3分くらいに感じました。最近RHYMESTARのライブDVDを見返していて余計に思ったのですが、曲中の盛り上げ方だけでなく、曲への入り方や終わり方にも細かい工夫があって、改めてすごいです。
 
そうして、GEMの伊山摩穂ちゃんなど中高生アイドルの中にもファンが多いSEKAI NO OWARIのライブを背中に見ながら、水戸駅行きのバスに乗るために入場ゲートに向かいました。ちょうどゲートに着いた頃にGRASS STAGEの方から大きな花火と歓声が聞こえてきました。数年前に行った他のフェスで、バスに乗るまですごく待たされた経験があって、少し早めに移動したのですが、思った以上にすんなりバスに乗ることができて、快適に帰ることができました。
 
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初めて参加したRIJで1番の驚きは「こんなに快適だと思わなかった」という点です。今回は台風や雨でもっと悲惨な目に合う覚悟もしていたのですが、帰り道では使いどころのなかった覚悟が異様な満足度に変わっていたのを感じていました。

今年で15周年のRIJは初の4日間開催で24万人を動員し日本最大のロックフェスとなりました。ロックや夏フェスのイメージ以上に、こんなに快適で気配りがされたイベントだということには参加しないと絶対気付かないことでした。大規模イベントですから細かく見ればいろいろなこともあると思いますが、今回の僕みたいに「なんとなく参加して疲れたら帰ろう」くらいの意識の人もみんな同じように快適さを感じ、いい気持ちで過ごせたのではないでしょうが。モチベーションが低い人が快適さを感じられること、帰ろうと思ってる人がほとんど最後までいたことは、実はすごく高度なことにチャレンジして勝たなければ成し得ない到達点です。
 
RIJが快適なイベントであることを大きな目標とする限り、細かいルールや統制を取るための体制は不可欠なものです。ダイブやモッシュサイリウムなどの光り物を許してしまえば、誰かの快適さを削いでしまうのですから。
その快適さは、観客だけでなく、演者にも届いているのではないかと僕は思ってしまいます。僕たちが知ることができないところで、アーティストが気持ちいい時間を過ごし、良いパフォーマンスができるような配慮や仕掛け、ルールがあるという考えはあながち間違っていないと推測します。
映画『SR サイタマノラッパー3』の描写は極端な例だとしても、フェスの裏側に良くない想像をどうしても想像してしまいます。大好きなアイドルがああいうところに参加すると思うと嬉しさと共に心配さが生まれてしまうのです。でも、ここまで配慮して手間をかけて快適さを提供してくれるRIJなら、きっと裏側も健全なものなのではないかと信じられる気がします。
 
毎年様々なフェスがおこなわれる中で、ハードで何でもありのフェスもあれば、安心して快適に楽しめるフェスとしてRIJは続いていって欲しいと思いますし、見たいアイドル出るならまた来年も行ってみたいです!

そんなこんなで、楽しくて行って良かったRIJでした!!