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アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

Dorothy Little Happy premium Live 2014 at ZeppDiverCity Tokyoのこと

9月6日、Dorothy Little Happy(ドロシー)のZeppDiverCityのライブに行ってきました。

がっつりワンマンを見るのはO-EAST以来ということもあって、とても楽しみにしていたライブです。ドロシーが最大キャパの会場でどんなものを見せてくれるのか。ドキドキしながらZeppDCに向かいました。

 

セットリスト
  1. Breaking through
  2. CLAP! CLAP! CLAP!
  3. インマイライフ・フォーマイライフ
  4. どこか連れていって
  5. 諦めないで
  6. Life goes on
  7. 風よはやく
  8. ASIAN STONE
  9. 週末だけのロミオとジュリエット
  10. ストーリー
  11. ソウル17
  12. COLD BLUE
  13. STARTING OVER
  14. 恋をしてるの きっと
  15. 恋の花火
  16. 恋は走りだした
  17. colorful life
  18. nerve
  19. 2 the sky
  20. デモサヨナラ
  21. En)ジャンプ!
  22. En)それは小さな空だった

 

 

ドロシー夏の集大成 

昨年12月30日CLUB CITTA'川崎のライブを集大成と感じています。過去の曲から初披露だった『STARTING OVER』まで贅沢に並べられたセットリスト、ドロシーが大きな扉を開けた2013年を締めくくるライブだったこと、そして、この時点では最大の集客となったことなどが理由です。1年を総括するライブでは、ドロシーの様々な魅力を受け取ることができました。

今年4月27日O-EASTでのライブは、春ツアーの集大成と呼ぶべきものでした。2ndアルバム『STARTING OVER』のリリースにあわせて、メジャーデビュー3周年当日だった初日仙台からはじまり、新潟・盛岡・広島・松山・名古屋・大阪を回り切ったドロシーが「O-EASTに戻ってきた」東京公演では、盛り上がる曲に重心が置かれたツアーのセットリストを原型にしながら、完成度の高さと熱量を両立させたパフォーマンスを見せてくれました。

ZeppDCでは両方のいいとこ取りをしたようなライブが見られると予想していました。過去最大キャパの会場で、CITTA'川崎のように歴史を感じさせてくれながら、O-EASTのように夏を駆け抜けた熱が込められたライブ。そんな風に思っていました。

それは開演した瞬間に(もちろんいい意味で)裏切られることになるのです。

 

 

私のお気に入り、ドロシー

チケットが2000番ぐらいまで出ているらしいという噂を聞いていましたが、それが決してオーバーじゃないくらいお客さんが入っていました。1階スタンディングのみが一般販売されていて、2階はすべて関係者席。そんな2階の埋まり方にもビックリしました。約200席ある座席がいっぱいに見えました。

開演を待つ間に2階をチラチラ見ていて、アイドルの女の子がとても多く感じました。過去にドロシーと対バンしたTPDや、次回の@JAM Field Vol.6で共演するDIANNA☆SWEET、他にもavexのスクール生らしき女の子やアイドルたちが見えました。

1年前には渋谷WWWで定期ライブをしていたドロシー。単純にキャパで計算すれば約4倍〜6倍になっています。でも、そんな計算以上に増えて大きくなったのが、アイドルの女の子たちからの好意と憧れです。「好きなアイドルはドロシー」と話す子は本当に増えました。いつしか「アイドルたちのアイドル」にドロシーはなろうとしています。

2階席で見ていた女の子たちは、あのライブを見てどう思ったのでしょうか。僕には一般人のファン以上に衝撃と刺激のあるライブだったのではないかと思えてしまいます。

 

 

ドロシーのサプライズ

ミニアルバムのリリースをライブ前にTwitterで告知していたり、冬ツアーの発表を序盤のMCでサラッと済ませたり、近年アイドルライブの醍醐味になっているサプライズ要素を排除していたのが印象的でした。あくまでライブそのものの魅力を伝えることに向き合った構成は、正門を堂々と開けてきたドロシーらしい攻め方です。一方で、「ドロシーにサプライズは必要ない」と考える人がいるのなら、それはちょっと待ってくださいと言いたいです。

断言しますが、ドロシーほどサプライズに満ちているグループはありません。仙台Rensaでドロシーに恋をした歌声、渋谷WWWで披露された『colorful life』、いつでもドロシーは思わず声が出てしまうような数多くの小さな驚きをくれました。僕はドロシーのライブを見るたびに新しいドロシーを知って、そうして何度でも好きになってきたのです。

そのサプライズはニュースの見出しに使われるような種類のものではありません。ファンに、観客に楽しんでもらうために考えて生み出された、誠実さがあるサプライズなのです。ドロシーはそれを「新しい挑戦」と呼んで、今までと違うドロシーを見せられるように自分たちを磨き、刺激的であり続けようとしています。

セットリストの意味や、ダンスのブラッシュアップ、毎回違う歌に込める思い、それらを受け取りながら「同じライブは2度とない」という言葉を心から実感させてくれるのがドロシーであり、彼女たちなりのサプライズなのだと思います。

だから、ZeppDCの1曲目、知らないイントロが流れたときは大いに驚かされ、僕はすごく嬉しくなりました。

 

 

Breaking through

新曲『Breaking through』ではじまったライブは、無数の小さな驚きの連続でした。既存曲も低音が強調される感じにアレンジが変えられていて、よりダンサブルに生まれ変わっていました。あとから、後半のバンドに合わせて微調整したのだと思いましたが、とても気が利いてます。照明の演出も今まで以上に凝っていて、新曲『インマイライフ・フォーマイライフ』など、ハードなダンスに合わせて暗転するなど、見せ方にもこだわりを感じました。途中、秋元瑠海ちゃんの生誕で照明が「RUUNA」の文字を作ったのもすごく良かったです。

TOKYO IDOL FESTIVALとIDOL NATION NEXTではトリの大役、@JAM EXPOでは高橋麻里ちゃんがナビゲートユニット“ユフ♬マリ”を務めるなど、ドロシーは大型イベントの中心的存在でした。イベントを重ねるごとに「やっぱりすごい」と「これからもっとすごくなる」、そんな安心感と期待感をいい具合に両立させながら、多くのファンの注目を集めていったように思います。

その夏の集大成であるライブが、こんなにも新しい挑戦であふれていること。白戸佳奈ちゃんがMCで話した「まだ満足していない」の言葉の通り以外にありません。まるで夏の経験や成長をBETして(賭けて)、新しい大きな姿を見せてくれるライブは、間違いなく夏の集大成でありながら「長く続く道」の出発点のひとつ、もしくは折り返し地点なのでした。

 

生バンドセクションは、そんな新しい挑戦の塊のような時間でした。『ソウル17』からアンコールまで、こんなにたくさん生バンドで見られるとは思ってませんでした。

『COLD BLUE』では高橋麻里ちゃんが圧倒的な歌声に痺れました。バンドのグルーヴ感を共有しながら、細かいニュアンスを変化させながら、歌を心に突き刺すことができる麻里ちゃんのヴォーカリストとしての素養を強く感じました。グルーヴ感ということでは、早坂香美ちゃんのダンスがいつも以上にキレキレで迫力がありました。IDOL NATION NEXTのダンスコラボや、STEP ONE SHOWCASEのフラット6のときの鬼気迫る勢いが全編でありました。

そうして、生バンドという挑戦の中で何割増かにパワーアップしたドロシーを感じることができましたが、いいことばかりではありません。演奏者のヒューマンエラーや機材トラブル、それに引っ張られて起きるミスもあったように思えます。でも、トラブルと戦いミスを挽回するようにパフォーマンスする姿がいつも以上に初々しく思えましたし、それらに正確に冷静に対処する姿はまさしくプロフェッショナルでした。いずれにしても新しいドロシーを見ることができて、そのことに僕は大満足です。

生バンドセクションでギアをひとつ上げるみたいに加速したドロシー。生バンドだから起きるトラブルに対処し、こなしていくドロシー。その姿は、2階席で見ていた女の子たちにとってこそ最も刺激的だったことでしょう。ドロシーの挑戦はドロシーのものだけではなく、見るもの憧れるものに響き伝わり、繋がっていくのです。

 

激レア・生バンドの『nerve』に続く『2 the sky』が個人的にはライブで1番印象に残っています。早坂香美ちゃんの生ラップと、この曲のメインボーカル富永美杜ちゃんのロック映えする芯のある声が最高潮に加熱していた会場を沸かせていました。『デモサヨナラ』ではドロシーのためだけに集まった2000人の声の密度が、伝説と呼ばれる2013年を完全に越えていました。

アンコールではデビュー曲『ジャンプ!』に続いて、新曲のバラード『それは小さな空だった』。『デモサヨナラ』、『風よはやく』の続編のような遠距離恋愛の悲哀を歌った曲で、もうすでに相当好きな曲です。この日、披露された新曲が収録されるミニアルバムは秋と冬をイメージした作品になるそうです。ZeppDCのライブ映像が見られることもあって、今から楽しみです。

ミニアルバムに入る『Breaking Through』はタイトルの通りブレイクスルー(突破)を歌った曲でしょう。正攻法で、誰も開こうとしなかった門に挑み、今まさに破ろうとしているドロシーにとって、さらなる未来に繋がる突破口。それがZeppDCでのライブだったと、振り返って思うような、そんな気がします。

いつかもっと大きな会場でライブをするときがきっと来ます。日本中がドロシーに恋をするそのときが。今すぐじゃないそのときを、「あのZeppDCにいた」と自慢できる日が来ることを待ちながら、これからもドロシーから目が離せないと思ったのでした。

 

 

未定 (CD+Blu-ray Disc)

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