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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

Perfume 5th Tour 2014「ぐるんぐるん」宮城公演のこと<ネタバレなし編>

ライブ

 9月13日、恋する仙台に行ってきました。宮城県総合運動公園グランディ21セキスイハイムスーパーアリーナPerfumeのライブにやってきました! 入場前に鉄砲雨が降って大変でしたが、開演時間が近付くにつれて、現実感が増していきました。2013年12月の京セラドーム1日目以来に見られるライブ、いつの間にかPerfumeは年に1回見られたらラッキーな人気者に、僕はPerfume以外で忙しいドルヲタになってしまいました。


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Perfumeのすごいところ3つ

 今やすっかり「アイドル大好きブロガー」ですが、こうなるまでにPerfumeの影響力はとても大きなものです。アイドルや音楽、ダンスについて知りたいと思ったこと、言葉や文章にして自分の中で納得させたいと考えたこと、すべての原点がPerfumeです。
 どうしてこうなったかと言えば、Perfumeのことが「頭で理解できなかった」からでした。「すごい!」と感じることに理由や理屈を見つけて繋げることができませんでした。それをどうにか解消しようと、視野や行動範囲を広げ、アイドルの世界にズブズブと足を踏み入れていきました。
 そして、紆余曲折ありましたが、Perfume 5th Tour「ぐるんぐるん」宮城公演を見て、ついに探していたものにたどり着いた気分です。しかも3つも!

  1. 曲が良い
  2. 3人がすごい
  3. 見せ方がうまい

 前置きたっぷり置いてこれ個人的にもどうかと思います。シンプルすぎて残念な感じになっているの否定できません。お願いですから、もうちょっとだけお付き合いください。笑

聞けば体が踊り出す

 「ぐるんぐるん」宮城公演はPerfumeの音楽の力が発揮された内容でした。セキスイハイムスーパーアリーナの音響の力もあったと思います。ハウスミュージック的な四つ打ちがよく鳴っていて、頭で考えるよりも心で感じるよりも速く、フィジカルに直接訴えかけるようで、音を浴びている感覚でした。「聞けば体が踊り出す」というDorothy Little Happyのキャッチコピーを思い出したりしました。
 そんな体験で気付いたPerfumeの曲の良さとは、機能性の高さです。踊らせる目的で作られて、ちゃんと自然に客が踊らせることができること。しかも飽きさせずに、箱が大きくても関係なく。シンプルなようで奥が深く、高いハードルをPerfumeの音楽は越えています。

広島の3人娘

 席が結構良かったこともあって、3人のダンスをしっかり見ることができました。あ〜ちゃんの柔らかくてリズムが正確なダンス、のっちの動きがダイナミックで情熱的なダンス、かしゆかの切れ味が鋭く艶っぽいダンス。体が3つあればと思った時間でした。3人を3人ともずっと見ていたかったです。
 そうして三者三様でキャラが立っていながら、揃えるところはバシッと揃っています。ひとりひとりダンスを見ているだけでも、トータルで動きを見ていてもどちらも高い満足度が得られるパフォーマンスで、数々のアイドルを見てきた上でも「やっぱりPerfumeはすごい」と腹パン食らった感じでした。
 個々でも、全体でもという点で「浪速の3人娘」キャラメル☆リボンが頭に浮かびつつ、Perfumeはあの3人だからPerfumeなのだと思い知らされました。
 

最新技術のパフォーマンスドール

 100%踊らせられる曲と圧倒的に魅力的な3人、この2つだけで十分に戦えるはずです。でも、Perfumeはそこに満足していません。過去のツアー、東京ドーム公演など、演出力を高める努力を続けてきました。その成果が2013年の電通コラボでのカンヌパフォーマンスであり、今回の「ぐるんぐるん」ツアーでした。
 Perfumeと最新テクノロジーの相性は良いはずです。なぜなら、Perfumeは新しい技術や工夫を「観客を喜ばせる、驚かせる」ものとして使うことができるからです。技術自体が目的化していないという意味で、東京パフォーマンスドールのことを考えました。
 新しい見せ方への挑戦は大箱の醍醐味のひとつです。会場を埋めること、最高のパフォーマンスを見てもらうこと、さらに先にあるものとしてその場所その会場でしか見られないものを「興行」を成立させていることがPerfumeのライブの圧倒的な魅力です。

Perfumeの引き算

 「曲の良さ」、「3人のすごさ」、「見せ方のうまさ」の根っこにはある共通した考え方があるように思えます。それは、「シンプルであること」です。
 例えば、中田ヤスタカの作るPerfumeの音楽はわかりやすいものです。盛り上がる曲、可愛い曲、大人っぽい曲といった曲ごとの色分けが明確です。同時に、手を上げるところ、クラップするところ、激しく踊るところなど、サウンド上で親切にサジェスションされています。個人差もありますが「どうやって音楽に乗ればいいかわからない」ことがPerfumeでは少ないのではないでしょうか。
 ダンスや演出も同様によく考えられています。キャッチーで曲ごとに個性があるダンスで、振りコピしたくなったり、ライブに参加して動きたくなる工夫があります。演出はあくまで3人を彩り、会場を盛り上げるものとして引き立て役に徹していて、手が込んでいても、わかりにくいものやうるさいものにはなっていません。
 そうしたシンプルさの原点には、もちろん3人があります。ストレートヘアの子、巻き髪の子、ショートヘアの子。名前を知らなくても、メンバーカラーが(今は)なくても、3人のことを覚えること、認識することができます。「ぐるんぐるん」宮城公演を見て、シンプルであることの強さを改めて感じました。
 シンプルさについて考えていると、iphoneのようにPerfumeが世界で受け入れられることも絵空事ではないように思えてしまいます。言語や国を選ばずに、見た人を踊らせて、魅了して、好きにさせるスキルとプランをPerfumeはすでに持っているのですから。

アイドルの教科書

 そんなこんなで、「ぐるんぐるん」宮城公演を見終わって、「アイドルの女の子たちはもっとPerfumeを見ればいいのに」ということを1番大きく思いました。
 アイドルシーンが年齢世代を越えて広がっていく中で、「Perfumeを見たことがない」アイドルも少なくありません。Perfumeのことをアイドルだと思っていない子も多いと思います。もしかしたら、世間的にもPerfumeはアイドルを超えた存在で、アーティストで、もはや別の何かなのかもしれません。世の中に受け入れられたPerfumeの音楽性と世界観は、確かに今のアイドルシーンの主流とは違っていて、Perfumeのイメージとアイドル性が離れてしまっているのかもと推測できます。
 それでも、Perfumeが大事にしているライブの作り方や、観客への意識の向け方はアイドルとして欠かせないものです。Perfumeの作っているものの表面を見るのではなく、その技術や精神に触れることはほとんどのアイドルにとって価値があるものになるはずです。
 曲も見せ方、3人の個性や表現力すべてが一級品のPerfumeのライブは「同業者」で「後輩」である現役アイドルの女の子たちにとって多くの学びがあるものでしょう。ライブで、DVDや映像で、公演を見て「何か」を感じて欲しいと思います。


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 それでは、最後まで読んで頂いてありがとうございました。また<ネタバレあり編>でお会いしましょう〜。書けなかったらすみません!笑