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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

日本語ラップを聞かない人のための「The R 〜The Best of RHYMESTER 2009-2014〜」特集 その2


日本語ラップを聞かない人のための「The R 〜The Best of RHYMESTER 2009-2014〜」特集 その1 - 細々とこっそりとちまちまと


つづきです。

そしてまた歌い出す

黒いインクで冴えた光を 白い余白にたたずむ闇を

 一節を切り出すことが本当に難しい曲で、頭から終わりまで聞いてたくさん考えさせられます。そんな中で、特に好きなのがこのフレーズです。この発想の転換がRHYMESTERの詞の面白さで、白と黒の間に込められた意味の深さがラップが、言葉が、文章が持つ真価なのだと賭けたくなります。

Hands

かつてあった気がする理想郷的ユニティ 懐かしがる前にまず目の前のコミュニティ
の閉めたままのあの窓の向こうの手つかずの不幸 そう、オレたちにもよく似たあの子に
(Hands!) 差し伸べよう 握りしめた手のひら拡げて

 
 現代の母親が抱える問題を歌った曲で、ラップだからできることだと思いました。弱者の視点で社会と向き合って、問題提起をするのはヒップホップの強みですし、身近で地続きのものも表現できる切り口の多さがあります。そして、『Hands』は距離がある僕みたいな人にもテーマを優しく教え、考えさせてくれる熱があると思いました。

POP LIFE

下町の方でタケノコのように伸びてく白い電波塔は
赤い電波塔より鮮やかな未来像(ビジョン)届けてくれるんだそうだ

 『Walk This Way』のときにも書きましたね。つくづく自分が新しいもの好きなのだと思い知らされます。懐かしさとかノスタルジーに浸ることよりも、最新型の機械にワクワクしたいですし、今までできなかったようなことができる未来が楽しみな人間です。一方で、『POP LIFE』のトラックには懐かしさやノスタルジーが感じられて、「過去vs未来」みたいに白黒付けられるものではなくて、両方を行ったり来たりしながら「今」を生きていることに思いが至ります。いろんな考え方があって、いろんな人がいることを知って、他者と折り合いを付けながら受け入れる大切さを教えてくれて、「そっちの方が楽しそう!」と思わせてくれる曲です。

余計なお世話だバカヤロウ

有り難いその御意見はキミがくれた宝物 Wow
ありがとう でも実際は余計なお世話だバカヤロウ

ツアーでこの曲のとき、コール&レスポンスで「バカヤロウ」連発したのとても楽しかったです。謎のパワーがあって、怒ること、腹を立てることだってネガティブなことばかりじゃなくて、必要なことなんですよね。なかなか表には出せない気持ちを代弁してくれてるような曲で、聞くたびにニヤニヤしてしまいます。

トーキョー・ショック feat. COMA-CHI

ハラキリ ニンジャに フジヤマ ゲイシ

 『Walk This Way』のシングル買ってなくて、このベストアルバムで音源初めて聞きました。ライブDVDでは見ていたんですが。サウンドがカッコ良くて、ヴァースが面白くて、クセになる曲。


(つづく)


The R~The Best of RHYMESTER 2009-2014~(初回生産限定盤)(DVD付)

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