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アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

ちまちまアイドルソング69「伊達じゃないよ うちの人生は」/Juice=Juice

 ハロー!プロジェクトの5人組アイドルユニット・Juice=Juiceの5枚目のシングルで、『背伸び』と両A面です。「こういう曲を待っていた」という人も多いのではないでしょうか。ハロプロ伝統のファンク感がある楽曲です。


ポスト『ロマンスの途中』

 ブラスで合いの手を入れるところや、シンセのハーモニーなどハロプロ楽曲大賞2013第1位の大傑作『ロマンスの途中』を思い出します。「人生」、「どんな日も無駄にしない」など歌詞に共通点もあり、テーマも似ていますね。
『ロマンスの途中』は歌詞が抽象的で色んなとらえ方ができますが、失恋やハプニングなどネガティブなものも含めて人生で、はっきり口に出すことが大切、そうやって『ロマンスの途中』が動き出す、みたいな歌だと受け取っています。
 曲の構成もとてもトリッキーです。頭サビ→Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ(後半のみ)→Bメロ→サビ、みたいな感じです。メロディーの良さと凝ったサウンド、そして歌の力で普通に聞いてしまえることが恐ろしくすらあります。ひとつのグループの曲、5人で歌う曲として豪華すぎる要素が詰まっていて、その上でハロプロでなければ生まれなかったでしょう。10年代ポップソングの傑作にカウントしても過大評価ではありません。
 並べて聞くことで、『伊達じゃないよ うちの人生は』はサウンドのニュアンスや歌詞、曲のテーマを『ロマンスの途中』から引き継ぎながら、今のJuice=Juiceに合わせてモードチェンジした楽曲だと思いました。

完全ライブ仕様

『伊達じゃないよ うちの人生は』はJuice=Juice初の単独ライブツアー用の書き下ろし曲だったそうです。そうしたことも影響していて、はっきりとビートが刻まれていて、『ロマンスの途中』やJuice=Juiceの他の曲以上に、ノリが良いサウンドです。
 そのビートは、四つ打ちのメリハリが効いた音と、バックビートが強調されたファンク感の両方のバランスが良く、今っぽさと懐かしさをいいとこ取りできています。シンプルに盛り上がることも、音源で聞き込むことも楽しい絶妙な加減です。
 構成は、イントロ→Aメロ→Bメロ→サビというスタンダードなもの、曲時間4:10のタイトな曲です。前述したサウンドの味付けと合わせてライブを意識したパッケージングになっています。歌割りも、今の5人の個性を最大限出すことに特化していてライブ映えするでしょう。
 そうして、Juice=Juiceを見せて聞かせることを意識した、攻撃力が高い楽曲です。

Juice=Juiceは伊達じゃない

 歌詞の「伊達じゃないよ」とはハンパじゃない、本物であるということで、要するに「ナメんな」ってことですよね。こんなに直球で、初見でも好きになるような曲に、挑戦的でクセがあるタイトルを付けるあたりはすごくハロプロらしいですし、つんくらしいと思います。
 何となく曲名で聞くのを敬遠しそうではありますが、そんな人にこそ刺さって、ナメてたことを後悔するような曲です。僕もそんなひとりで、願わくばライブで盛り上がりたいと思います!