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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

ワンランク上の双眼鏡でアイドルのコンサートをもっと楽しもう

 先日のAKB総選挙、スタンド後方の決して良い席ではありませんでした。ひとりで遠征するときはいつも席運悪いんですよねー。
 福岡ヤフオクドームは大きいですし、コンサートよりも開票の時間の方が長いイベントなので、悩んだ末に福岡のヨドバシカメラで1万円くらいの双眼鏡を購入。使ってみたらすごく色んな気付きがありました。今日はそのことを書いていこうと思います。*1


双眼鏡なんていらない

 かつて僕は、アイドルのライブ・コンサートに双眼鏡を持って行こう、使ってみようなんて考えたこともありませんでした。同じように「双眼鏡なんていらないでしょ」と脊髄反射的に思う人もきっと少なくないと思います。
 一方で、滅多にない大箱ライブに行くタイミング。ホールコンサートでチケット発券してみたら2階席・3階席だったとき。いつも行くライブハウスとの違いに戸惑い、楽しむことができるのか不安になったとき。「糞席...」とテンションを下げて、乗り気じゃなくなるときは誰にでもあるのではありませんか。
 そんなとき、双眼鏡があれば、座席が悪くてもコンサートを楽しめるかもしれません。でも、「双眼鏡なんていらない」そんな先入観が、双眼鏡のことを考えることを妨害します。そうした先入観を溶かして、いつの日か双眼鏡が必要になったときに、この記事が役に立てればと思って書いていきます。

双眼鏡を使ってみた

 購入したのは、Vixen(ビクセン)のアトレックライトでした。

 僕も知らなかったのですが、Vixenは、PENTAX、OLYMPUS、Nikonなどと並ぶ総合光学機器メーカー。福岡のヨドバシカメラで小一時間あれこれ見せてもらいながら検討し、希望と予算のバランスがちょうど良かったのがアトレックスライトでした。

  • メガネでも使いやすいもの
  • のぞいたときに視界が広く見えるもの
  • 両手でしっかり持って使えるもの

 僕の希望はこんな感じでした。個人的にはVixenアトレックライトの「6倍」という倍率が気に入って購入しました。(理由は後述します。)

 福岡では、ボックスシアターのHR定期公演、福岡ヤフオクドームのAKB総選挙で双眼鏡を使いました。
 ボックスシアターは50〜100人規模の小さな劇場です。正直双眼鏡を使うのどうかと思ったのですが、物は試しということで使ってみました。このときが双眼鏡デビュー戦ということで、双眼鏡越しにアイドルを見ること自体が無性に恥ずかしく思えました。「変態だと思われたらどうしよう...」とか考えながら、遠慮気味に双眼鏡をのぞいていました。
 でも、双眼鏡をのぞいている間は、そんな後ろめたさを超えた快感のようなものがありました。10メートルも離れていないこともあり、Vixenアトレックライトの威力はすさまじいと思いました。肉眼で見るときよりも女の子が何倍もキラキラして見え、湿った汗も、細かく揺れる黒髪も、息遣いさえも全部見えるんじゃないかと感じました。それはとても魅力的な体験でした。リアルとは少し違っていて、女の子の可愛らしさがより引き出されているような印象です。双眼鏡越しのアイドルはよりキュートで、見ていると恋に落ちてしまいそうな気持ちになりました。
 とは言え、双眼鏡はこんな距離で女の子を見ることに使っていい道具ではないと思いました。見られていて気持ちがいいものではないでしょうし。僕もみんな好きになってしまって危ないです。マジで。そうして後ろめたさと双眼鏡の威力を知ったのでした。
 
 続いて、いよいよAKB総選挙です。僕の座席はスタンド席後方でした。メインステージ中央までは100メートル以上ありそうでした。肉眼でメインステージを見ても小指くらいの大きさにしか見えません。顔は判別できませんし、髪型や背格好や立ち位置でどうにか誰が誰だかわかるレベルです。双眼鏡でどう見え方が変わるのか楽しみでした。
 Vixenアトレックライトは「6倍」なので、そこまで劇的によく見えるわけではありませんでした。小指が500mlペットボトルになった感じのサイズ感でした。顔は判別できるようになりましたが、表情をはっきり見ることはできません。花道、外周の移動でこちらに来てくれたときはよく見えましたし、ゴンドラのときは柴田阿弥ちゃんと目線が合ったと思えるくらいだったのですが、距離によっては厳しいなあと思いました。もちろん双眼鏡がなかったらと思うと全然よく見えてますし、「6倍」だとこんなもんかという感じです。
 では、「6倍」Vixenアトレックライトはイマイチだったかというと、そんなことはありません。倍率が低いおかげで「手ぶれ」の影響をほとんど感じずにコンサートを楽しむことができました。「8倍」や「10倍」は遠くまで見えるかもしれませんが、その分「手ぶれ」を感じてしまって鮮明に見えなかったのではないかと思います。
 メガネでも使いやすく、視界が広く、両手でしっかり持って疲れずに使えるという要望を満たしてくれて、ドームのスタンド席でもコンサートを楽しめたのはVixenアトレックライトのおかげに他なりません。

双眼鏡のメリット

 実際に双眼鏡を使ってみて、アイドル現場で双眼鏡を使うメリットと選び方を実感することができました。メリットは3つあります。

①楽しみ方の選択肢が増える

 双眼鏡がなければ見ることができないアイドルの姿を見られるということは、要するに「選択肢が増える」ということです。全体を見渡したいときや、フォーチュンクッキー踊りたいときは双眼鏡を置き、ダンスや表情を見たいときは双眼鏡を使う。状況や気分や見たいものに合わせて、ライブの楽しみ方が双眼鏡で広がりました。

②道具を使いこなす楽しさがある

 カメラが趣味の方には伝わりやすいと思いますが、ピントがビシッと合うとそれ自体が快感になります。双眼鏡という外部装置で視力を強化して、うまく使うことで今まで見えなかったものを見ることができたとき、何だか自分が強くなったような少年漫画的ワクワク感がありました。

③鮮明に、キラキラ見える

 「距離に勝るものはない」というアイドル現場の名言があります。アイドルを近くで見られることの価値は他のどんなものよりも大きいと僕も思っています。双眼鏡は距離を縮め、アイドルを近くで感じることができる道具です。そして、レンズ越しに見るアイドルは鮮明で、キラキラしていて、恋をしそうなくらい素敵でした。

双眼鏡の選び方

 ここでは、前述した双眼鏡のメリットを感じるために必要なポイントを中心に、双眼鏡の選び方について書いていきます。

①安すぎる双眼鏡は買わない

 他の光学製品と同じように、双眼鏡もほぼ例外なく価格と性能が比例します。視界の広さ、明るさ、歪みなど、安かろう悪かろうと考えて間違いありません。後半で紹介する機種も参考に、実売価格5,000円くらいから考えると間違いないでしょう。

②重すぎる双眼鏡も買わない

 価格同様、高性能な双眼鏡は重量も重くなります。鮮明にアイドルを見られるのなら重量は問わないという人もいるかもしれませんが、コンサート中に疲れて集中できなくなっては意味がありません。形状にもよりますが、500gくらいを目安に考えると良いと思います。
 

③6倍・8倍・10倍で用途に合わせる

 倍率は大きければ大きいほどいい、というものではありません。高倍率なら遠くまで見えますが手ぶれの影響が大きくなり、視界は暗く狭くなります。低倍率で足りるならその中から選ぶのが良いでしょう。目安として、観劇やホールは6倍、ドーム・スタジアムは10倍、どちらでもバランス良く使えるのは8倍です。

④メガネの人はアイレリーフに注目する

 双眼鏡をのぞいたとき焦点が合うまでの距離をアイレリーフと言います。アイレリーフが短いレンズはメガネだと視野が確保できず、綺麗に見えません。メガネの人はアイレリーフ15mm以上のものを選びましょう。

⑤必ず購入する前にお店で試す

 双眼鏡は人によって合う、合わないがあるものです。ネットで評判が良くても、できればお店で試してから購入しましょう。一般的に、ヨドバシカメラやビックカメラ、コジマなどカメラの取り扱いに力が入っている店舗では双眼鏡も種類が豊富に置いてあります。

おすすめ双眼鏡

Vixen アトレックライト

実売価格:10,000円

Kowa YF30-6

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 6倍30口径 YF6x30 YF30-6

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 6倍30口径 YF6x30 YF30-6

実売価格:8,000円

Kowa YF30-8

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8

Kowa 双眼鏡 ポロプリズム式 8倍30口径 YF8x30 YF30-8

実売価格:8,000円

 メーカーは違うがサイズ・重量ともにほぼ同じ機種。6倍ならアトレックライトの方が見え方が鮮明。8倍のYF30-8もおすすめ。

Vixen アトレックⅡ HR 8×25WP

実売価格:15,000円

Vixen アトレックⅡ HR 10×25WP

実売価格:16,000円

 アトレックライトのお兄さん機種。今年4月にマイナーチェンジしたばかりでVixen上級コーティングのPFMコートが採用された。重量360gとアトレックライトより軽量で持ち運びに便利。

OLYMPUS 8×25WP

OLYMPUS 双眼鏡 8x25 小型軽量 防水 パープル 8X25WP II PUR

OLYMPUS 双眼鏡 8x25 小型軽量 防水 パープル 8X25WP II PUR

実売価格:7,000円

OLYMPUS 10×25WP

OLYMPUS 双眼鏡 10x25 小型軽量 防水 ブラック 10X25WP II BLK

OLYMPUS 双眼鏡 10x25 小型軽量 防水 ブラック 10X25WP II BLK

実売価格:7,800円

 カラーバリエーションが3色ありスタイルがいい。重量260gとアトレックⅡより軽量&小型で女性でも扱いやすい。10倍の方はアイレリーフ12mmとメガネだと少し厳しいかも。

PENTAX AD 8×25WP

実売価格:10,000円

PENTAX AD 10×25WP

実売価格:15,000円

PENTAX 双眼鏡 AD 8×25 WP ダハプリズム 8倍 有効径25mm 62881

PENTAX 双眼鏡 AD 8×25 WP ダハプリズム 8倍 有効径25mm 62881

 今年2月に発売されたばかりの新製品。8倍・10倍ともにアイレリーフ20mm以上でメガネの人にはおすすめできる。

Kenko NEW SG New 8×25 SGWP

実売価格:6,500円

Kenko NEW SG New 10×25 SGWP

実売価格:7,000円

 完全防水のコンパクトモデル。

防振双眼鏡

 アイドルファンが買いすぎて常時品薄という噂となっている、Canonの防振双眼鏡。紹介してきた双眼鏡と比べて価格も上がりますが、性能も高くなっています。
 手ぶれを防ぐ「防振機能」は、コンサートに没頭して集中させてくれる効果があります。下記のモデルなら重量600g代とそれほど気にならないのではないかと思います。
 10×30 ISⅡは7月発売の新製品。これ買っちゃうかもしれません・・・。

Canon 10×30 ISⅡ

Canon 双眼鏡 10×30 IS ? BINO10X30IS2

Canon 双眼鏡 10×30 IS ? BINO10X30IS2

実売価格:61,000円

Canon 8×25 IS

実売価格:29,000円

cweb.canon.jp


まとめ

 福岡で双眼鏡を使って感じたことが、今も忘れられません。遠くなのに近くて、距離があるのに手が届きそうで、肉眼で見るよりもくっきりしていて。ワンランク上の双眼鏡が見せてくれた光景を独り占めしたくなくって、こうして買いてきたというのが本当の気持ちなのかもしれません。それくらい革命的な体験でした。もっと早く双眼鏡と出会っていれば・・・。
 そして、記事を書くためにいろいろ調べていて、ますます双眼鏡に興味津々になってしまいました。沼にハマってしまいそうです。笑。防振双眼鏡を買ったときなどなど、またご報告させてもらうかもしれません。

 この記事が皆さんが双眼鏡でコンサートを楽しむきっかけになれば嬉しいです。ただ、双眼鏡素人が買いたことなので、間違いや不足があればご指摘ください。
 
 他にもアイドルと双眼鏡関連のブログは多くの方が書いていますので、興味がある方はいろいろ掘ってみるのも楽しいと思います。ぜひ、双眼鏡で新しい世界を開きましょう〜。

*1:記事中の"アイドル"とは主に女性アイドルのことです。