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細々とこっそりとちまちまと

アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

【6/13TBSラジオ生放送出演記念】HKT48の楽曲で語る秋元康の歌詞特集 後編

HKT48 アイドルソング

↓↓↓前編はこちら↓↓↓chima.hatenablog.com


 それでは、後半いってみましょう!!

カメレオン女子高生


MV】カメレオン女子高生 [Team H] (Short ver.) / HKT48 [公式] - YouTube

コンビニの前で
しゃべってるグループに
ホントは1人だけ
オーバー20歳(はたち)がいるの


誰も気づかない
青春のショウケース
気持ちはいつでも
セブンティーン


カメレオン女子高生
大人になりたくない
いつまでもこのまま
少女でいたい(ヨロシク!)
懐かしいハイソックス
後輩のその中で
頑張ってキャピキャピして
紛れてても大丈夫
わからないでしょ?

 楽曲を映画に例えてみたいと思います。AKB48の『RIVER』は漢(おとこ)たちが決して諦めないアクション映画、『夕陽を見ているか?』は学園が舞台の爽やかな青春映画、『ラブラドール・レトリバー』は夏の海で少し背伸びした恋愛映画。そして、『カメレオン女子高生』は絶品のコメディ映画でしょう。
 まず、設定がすごく良いです。「コンビニの前」にたむろする女の子たちの中に「大人になりたくない」「オーバー20歳(はたち)がいる」という、可愛くてちょっとイタい状況がたまらないです。予告にそういうシーンがあったら絶対見に行きます、この映画。そのシチュエーションを思い付き、『カメレオン女子高生』という絶妙なキャッチコピーを付けた時点で大勝利なのです。
 同時に、子供たちに大人が紛れてるという『カメレオン女子高生』な状況は、HKT48、そしてAKB48グループ全体のことを指差しているとも言えます。なかなかピリリとする風刺だと思います。でも、それがまた良いという嗜好もあるとかないとかですよ。と、何を書いているのでしょう... 何はともあれ、秋元康氏の企画力を感じられる楽曲です。

桜、みんなで食べた


【MV full】桜、みんなで食べた / HKT48[公式] - YouTube

桜、みんなで食べた
満開の花びら
春風に吹かれた
一枚キャッチして…
桜、みんなで食べた
掌(てのひら)の花びら
サヨナラつぶやいて
思い出と一緒に
ゆっくり飲み込んだら
涙テイスト

 曲名だけ見るとトンデモソングなのですが、食わず嫌いして聞かないで泣ける名曲だと知らない人は損していると言わざるを得ません。『桜の花びらたち』、『10年桜』、『桜の栞』、『桜の木になろう』と並べて聞きたいAKB48グループ桜ソングであり、卒業ソングの傑作です。
 でも、本当に不思議な歌詞ですよね。なぜ桜の花びらをキャッチして、みんなで食べたのでしょうか。いくつか理由が想像できます。たとえば、別れの寂しさを紛らわしたくてみんなで普段はしないようなことをしたかったのかも知れません。"桜=みんなとの思い出"が食べてしまいたいくらい本当に大切で素敵なものという比喩なのかも知れません。舞い散る桜を全部食べて無くしてしまうことで、卒業も辛い別れも無くしてしまえると思ってとった行動なのかも知れません。歌の中では、桜をみんなで食べた本当の理由は明らかにされません。
 いや、そんな理由わからなくても良いのです。桜を食べてしまいたいくらい別れがつらくて、仲間が大切で、思い出が尊いことは伝わっているのですから。この曲は、聞き手を「わからないけど、わかる」気持ちにして、曲の世界に引き込んでくれるのです。涙が止まらないくらいに。そんな高度なことをするために、秋元康氏がどんな魔法を使ったのか、僕にはわかりません。高度で、実は緻密な作詞技法が使われているように感じるばかりです。
 

波音のオルゴール


HKT48 - 波音のオルゴール ( Namioto no orugoru ) - YouTube

去年のサンダルを履いて
歩き出す砂浜
ちょっと転びそうになってしまったけれど
隣にあなたはいないの


渚に溢れるカップル
甘い接吻(くちづけ)思い出す


Listen
波音は恋のオルゴール
素敵な真夏のメロディー
壊れたハートを慰めてくれるよ
Listen
お気に入りのあの日の水着
今年はもう似合わないね
海にも入らないし陽焼けもしたくない
ワンピースのままでいい

 「スマホ」や「地味なワンピース」など、指原莉乃のイメージが重なる歌詞です。彼女の歌声にもよく合っています。渚で綺麗な髪の毛がそよぐシルエットが目に浮かぶようです。
 渚がカップルで溢れる真夏。去年のサンダルを履いて、あなたがいない砂浜に来てしまった彼女。甘い接吻(くちづけ)やコインシャワー、レモン味のかき氷。1年前、2人だった頃を思い出すものばかりの海だけど、慰めてくれるのは波音だった。それは真夏の素敵なメロディー。お気に入りの水着は似合わないし、海にも入らない。日焼けもしたくない。今年は「少し地味なワンピース」でいい。そう決めた彼女はどんな気持ちなのでしょう?
 80年代アイドル歌謡風のメロディーに詩的な歌詞のこの曲は、秋元康氏が最も得意で、書きたい歌詞なのではないかと勘ぐってしまいます。歌詞の世界も言葉もとても素敵で、切ない曲なのに心地よい1曲です。


 以上、後編でした。2日間で6曲、歌詞を読み込んで聞いていてとても楽しかったです。またこういう記事も書いてみたいと思いましたが、皆さんいかがでしたか? 楽しんでもらえていたら嬉しいです!

 そして、いよいよ明日はウィークエンドシャッフルに秋元康先生が降臨! 聞ける人はぜひ聞いてみてください〜!