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アイドルソングの感想・レビュー、ライブレポ。

こぶしファクトリー ライブツアー2016春 ~The Cheering Party!~ 大分公演ライブレポート

 随分ご無沙汰なので近況報告でもしましょうか。福岡に移住して半年が経ちました。福岡の印象ひとつ目。食べ物が美味しくて、安い。北海道でも美味しいものたくさん食べましたが、コスパ勝負なら福岡の勝ちでは。おかげで自炊を断捨離しました。ふたつ目。映画館が多い。新作映画を劇場で見たい主義なのでこれは嬉しい。見たい作品の9割は公開されているのでタイミングが合えば結構見れちゃいます。2016年は年間100本の夢が叶うかも。3つ目以降はまた改めて・・・。
 そんな福岡で僕は、普通に生活しております。朝仕事始めて、ランチに贅沢感じて、消耗しつつ終業。近所の中華屋かチェーンのうどん屋で夕飯食べて、テレビ見ながら残務片付けて就寝。文字にすると面白味のかけらすら無い感じですが、見知らぬ土地ということで何とか面白おかしく元気にやっております。ブログのネタが無くなった以外はあんまり変わっていないと思いますよ。あとは、コンタクトレンズ作ったとか、老いを感じることが増えたとか、柔軟剤ハミングにしたとか、些細な変化ばかり。相変わらず彼女もいなけりゃ、作る努力もしちゃいねえ。
 遠征してアイドル見たい気持ち、もちろんあります。それは変わるはずがない。生活が落ち着いて、仕事の先行きが見えてきて、Perfumeの年内の予定が立ちそうな今、高ぶる感情にまかせて週末の予定と飛行機と宿の予約を埋めてしまいたい、そう思っています。


こぶしファクトリーモーニング娘。℃-uteを擁するハロープロジェクトのアイドルグループです。2015年1月結成の新しいグループで、今日現在2枚のシングルをリリースしています。今回参加した"The Cheering Party!"は単独2回目のツアーで、東日本~北日本中心だった前回のツアーと対になるような内容です。産まれたてのグループのよちよち歩きのライブハウスツアー。大分公演はその千秋楽でした。
 実は知らなかったんです。そういう今で、そういう経緯で、そういうライブだということ。MCやお客さんの雰囲気で感じ取れなかったとしても、僕は同じものを感じたに違いありません。つまり、こぶしファクトリーが最高だということです。

大分まではJRで1時間30分。初めての大分県に僕は興奮していました。駅に立った瞬間、かすかに硫黄の匂いを感じます。温泉に入る予定はありませんが、大分県にいることを感じて嬉しくなりました。駅から約10分の映画館で短観上映されていた映画を見て、盛り付けまで美しすぎる定食を食べたとき、僕はすっかり満足していました。「やっぱ、もう帰ろうかな」と擦れたアイドル好きの真似をしながら、黄色信号でダッシュして会場へ。国道沿いに長く伸びる列に加わります。大分DRUM Be-0は端的に言ってアイドルを見る最高の会場でしょう。フロアの傾斜、段差、箱のサイズ、音。僕たちがアイドルに集中できる教科書のようなライブハウスだと、開演を待つ間ずっと考えていました。前後左右の客との適度な距離や、会場の過熱しすぎていない温度感、すべてがちょうど良く最高の時間を予感させるに十分でした。
 出がらしに続いて、1曲目「チョット愚直に!猪突猛進」。ライブハウスでアイドルを見ること。音楽を聞くこと自体が相当久しぶりなことに僕は気が付きました。鼓膜だけでは無く体全体が震える気持ち良さ、双眼鏡越しのコンサートホールでは到底勝てない距離の近さという価値、基本的な楽しさを改めて感じていました。そうした中ですから、"女の子と目が合った(かもしれない)"ドキドキ感というアイドルとファンの最もプリミティブな喜びに満ちていました。2曲目以降は他グループのカバー曲が続きます。というか、Berryz工房じゃないですか。盛り上がるに決まってる楽曲を1000%の倍率で使い切るこぶしファクトリー。さすが千秋楽。これが千秋楽。
 最初に目が止まったのは和田桜子さんでした。会場のことを本当によく見ていて、おかげでたくさん目が合うこと。控え目に言って好きになるでしょう。続いて、井上玲音さんの細身からは想像もできないボーカルの説得力とデコ出しの破壊力、浜浦彩乃さんのトップアスリートのような信頼感、田口夏実さんの2016年邦画における最もオトコが好きなオンナ佐津川愛美さん(今すぐヒメアノ~ルと貞子vs伽椰子を見て)に近しい説得力、野村みな美さんの観客を放っておかず何なら弄ぶ小悪魔ぶり、広瀬彩海さんの歌声に関わる身体的説得力、小川麗奈さんの背伸び感と藤井梨央さんのイイヤツ具合、などなどメンバーの魅力探しが止まらなくなります。その個性は"優等生"、"釣り師"、"元気"といったステレオタイプなキャラではありません。8人が8人とも簡単に例えたり、置き換えたり、キャラクター化することができない独自性があります。簡単には説明できない、自分以外の誰にも理解できないかもしれない個性を見つけられるならば、こんなに嬉しいことは無い。そう思うのは僕だけでしょうか。

 確かなパフォーマンスと他では感じられないオリジナリティ。そして、成長途中のきらめきと伸びしろ。こぶしファクトリーにはすべてがあります。11曲目「ドスコイ!ケンキョにダイタン」以降の楽曲ではファンを巻き込んだ合唱、13曲目「ラーメン大好き小泉さんの唄」では大きな声でラーメン大好きと叫ぶことがこんなにも楽しいことを教えてもらいました。35年生きてもまだまだ知らないこと刺激的なことばかりなのですね。
 新曲「バッチ来い青春」もとても良かったです。ハロプロ外ですが東京女子流とかつりビットが好きな人には絶対聞いて欲しいディスコチューン。映画「デッドプール」などで80年代洋楽のチャネルが開いてる人にもオススメです。両方に該当する僕はCDのリリースが楽しみで仕方がありません。

 そんなこんなで、すっかりこぶしファクトリーの虜になってしまいました。悲しいことに、大分公演は千秋楽。ライブツアーの予定はしばらくありません。僕をこんな気持ちにしておいて、世界はいつも無慈悲です。仕方ありません。抑えきれない思いは次の機会にぶつけることにします。そのときには、あとさきも今の生活も忘れてこぶしファクトリーを追いかけたいと思います。大分公演はそれだけの出会いでした。

セットリスト
M01.チョット愚直に!猪突猛進 
M02.HAPPY!Stand Up(Berryz工房)
 MC挨拶 
M03.かわいい彼メロン記念日)
M04.胸さわぎスカーレットBerryz工房)
M05.すっちゃかめっちゃか~(Berryz工房) 
 MC(メンバー回替わり)
M06.記憶の迷路(High-King) 広瀬・野村 
M07.愛のスキスキ指数 上昇中(Berryz工房)浜浦・田口・井上 
M08.君の友達(Berryz工房) 藤井・小川・和田 
M09.あいたいけど…(Berryz工房)
 MC抽選会
M10.TEKI(こぶしファクトリー新曲)「赤い公園」の津野米咲作詞作曲
M11.ドスコイ!ケンキョにダイタン 
M12.押忍!こぶし魂 
M13.ラーメン大好き小泉さんの唄 
M14.ライバル(Berryz工房)
M15.一丁目ロック!(Berryz工房)
M16.桜ナイトフィーバー 
 アンコール 
M17.バッチ来い青春(こぶしファクトリー新曲)
M18.念には念(念入りVer.)